総選挙目前、カギを握る第3の勢力A

総選挙目前、カギを握る第3の勢力@」の続きで〜す。

タクシン首相はこれに対し、総選挙に打って出た。もともとタクシン与党であった愛国党は圧倒的な支持率を誇っており、選挙では勝つことが確実視されていた。このため憲法と選挙法の穴を突いて、野党が選挙ボイコットを実行し、選挙は無効であるとされた。この過程の中で、首相の退陣、退陣不要論が渦巻き、国政は不透明感をぬぐえないまま半年が過ぎた。そして9月19日にクーデターが起こった。

クーデターというと、平和憲法の中で長期安定政権が続いた環境で長らく暮らしてきた日本の方は、一大事のように感じられるかもしれない。しかも、クーデターでお隣のミャンマーやラオスのようにタイにも長期の軍政が敷かれ、経済成長に陰りを差すのではという懸念も持たれるかもしれない。

しかし、このクーデターは当初から様子が違った。クーデターで1人の命も落ちることはなく、また1滴の血も流れなかっただけでなく、旧政府や与党の政治家でさえ拘束されたわけでもなかったのである。バンコクの市民はクーデターを歓迎し、兵士に差し入れが絶えず、戦車の前は記念撮影の場、新しい観光名所になった。私が見る限りでも警備している兵士にライフルを借りて記念撮影する市民が絶えず、時には戦車前で結婚式を挙げる者も出るほどだったのだ。

また、当初からクーデターによる政府は臨時憲法の制定、臨時議会の召集、2007年内の総選挙、民政移管を約束していた。クーデターは逆説的ながら平和裏に始まり、平穏なまま終わろうとしている。タイの基本的な政策は何も変わらず、ただ、首相の顔が変わっただけで終わろうとしているのだ。クーデター政権が居座りも画策せず、国の基本方針に大きな変更もなかったのはなぜか。以下に述べてみたい。


おっと、かなり長くなりましたね。

また、続きは次回ね。
タグ:投資 タイ株
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