総選挙目前、カギを握る第3の勢力B

タイ株おもしろそうですよ?

シリーズでお届けしてる「総選挙目前、カギを握る第3の勢力A」の続きをはじめま〜す。

理由の第1は、「暫定政権の消極的態度」だ。昨年の11月の時点で軍事政権側の主要人物に話を聞くと、ごく一部の人物を除き、政権運営に消極的であり、自分たちに政権運営能力がないので、早くその地位から離れたいという気分がひしひしと伝わってきていた。

理由の第2は、「人間関係」だ。そもそも軍事政権を構成している人々と、旧与党、野党にかかわらず政治家たちの関係を見ると、血縁、地縁、学校の同窓生、先輩後輩といった関係が複雑に絡み合っている。例えば、私の親しいタイ人の知り合いに、タクシン前首相と個人的にも政治的にも近い人物の息子がいる。彼のいとこは旧野党の国会議員であり、軍事政権の歴々は彼の父にとっては同窓生である。

このようにタイの政財軍官の指導層は極めて複雑に結びついており、そこでの争いは体制を巡る争いというよりは、仲間うちの権力闘争だ。コップの中の嵐でしかない。クーデターも、この指導層の中での仲間内のけんかでしかないのである。そのため、お互いに最後まで追い詰めて滅亡させるというような間柄ではなく、利権や地位などをより多く配分されるための争いでしかないのである。

理由の第3は、「争点の不在」だ。クーデター当初、彼らが掲げた内容は「タクシン政権の利権構造の打破」のみであった。しかしながら、タクシン政権の大きな政策は結局継承され、小さな変更がいくつかなされただけだ。タクシン政権の腐敗と呼ばれていたものに関しても、ほとんど起訴されておらず、起訴したものも有罪で結審とはなっていない。国の方向をどこに向けるかという争点がなく、権力の争奪戦でしかなかったのだ。

理由の第4は「タイの発展段階」である。タイは既に1人当たりのGDP(国内総生産)が3000ドルに達する中進国の段階にある。ここまで国が発展してしまえば、軍隊が武力で国家を支配するということができる時代ではない。民間の力、民衆の力が非常に強いのである。政権は常に民間の支持なくして成り立たない段階に国があるのだ。この点、タイの民間は非常に力強い。


続きが気になるところですが、長くなったので今日はここまで♪
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